新アイドルと新しい船の向かう先 シンデレラ8周年 その2
言いたいことはだいたいその1で言った。
その2はおまけパートだ、シンデレラガールズをアイドルスキーだけで見るのもいいだろう、そういう人は戻るボタンだ。
1 7年目、シンデレラガールズは行き詰まってしまった
シンデレラガールズとはどんなコンテンツか、一言で言えばソシャゲのシステムの上にアイマスをかぶせたコンテンツである。もしくはバンナムとサイゲを親に持つアイマスの突然変異種ともいわれる。
最初から敷かれたレールがなかったが初期から爆発しソシャゲの代表的なコンテンツとなりアニメ化にまでこぎつける。
アニメ後に失速することも多い中2段目のブースターのデレステを投入して4年、相変わらず上位を走り続けている謎の巨大コンテンツそれが外から見た現状である。
中から見たらどうだろうか。
個人的に一番変わったのはデレステ前はコンテンツの終了を恐れていたPが多くいたと思う、それがなくなった。そして多くのアイドルが舞台に上がっていき多くのPの満足を得ることができるようになった。
7年目、シンデレラガールズは行き詰まってしまった。
原因は多々あるがやりたいことはある程度やってしまったのだ、運営もPも。
- デレステも3年目に入り多くの人気アイドル、ユニットの曲出番をつくりここまでコンテンツの持っていた資源の多くを運用した。
- 初期以来の人気アイドルのボイス付加が鷹冨士茄子を最後に完了、○○(固定名)にボイスがないのがおかしいという主張は急激に減ることとなる。
それと同時に1年目から引っ張ってきた、ソシャゲのシステムの上にアイマスの側をかぶせたコンテンツの弊害も顕在化し始めた。
- ある程度骨格が整ったアイドルが多くなってきた中で、アイドル育成ゲームという土台がなくなってきている。
- ボイス付きが増えて、新しく声がつくアイドルの持つPの比率が相対的に見て低下しつつある。
- アイドルの個性のつけ方初期に持っている特徴が時代に合わなくなってきているケースも散見される。
この辺は単純に年数が引き起こしたもので同じようなことをしていく中で機能しなくなってきた問題。
そして7年無視してきた問題に・・・
- 初期はアイドル数打てば当たる形式で出してきたはずなのに、途中から全員の出番を確保する方向性に替えた
シンデレラの持つ原罪ともいえる問題でこの決断自体の成否は問う意味は無いだろうが、この決断による歪みは拡大しているという事実一点を見ていく。
数合わせで出していったアイドルを全員立ち位置を確保できる個性にまで持っていくことは無理。そういうバランス良く配置されているわけでないので。
これを現在できてるという人もいるし将来できるという人も運営の怠慢という人もいますが、自分の中ではシステム上不可能と見ています。
代用可能だったり互換可能という言葉は嫌いな人は多いが、いなくてもおさまるよね?というアイドルもこれだけいればね?誰のせいでもなく。
このコンテンツは誰もがシンデレラになる可能性があるけど、みんながシンデレラになれない、そういう二面性を持ったコンテンツなのだから。
このままいくと・・・
人気のアイドル、個性的なアイドル、運用がしやすいアイドル、時代からずれたアイドル全部食らって巨大だが対応力のない古臭い遺物のできあがりとなるのでは?
2 新アイドル
そのような課題を解決するための新しいエンジンが新アイドル。
完成されてなくて、人気獲れそうな見た目で、新時代的で、個性的で何よりもシンデレラガールズの新しい推進役になれるアイドル。
結果から言えば成功。コンテンツは新たな力を手にしたと言ってもいい。この1年はマンネリから脱出し新しい道を進み始めた年と評価される。
ん?
- アイドル育成ゲームという土台を作るアイドルは来た。
- 総選挙のラインを上げるような状態には不完全ながらなった。
ここまではいい。
- 個性のつけ方、初期に持っている特徴が時代に合わなくなってきている。
全体的には新しくなったけど、残ってるところは残ってるままでは?
- 数合わせで出していったアイドルを全員立ち位置を確保できる個性にまで持っていくことは無理
そもそも人数と人気差が問題なのだから解決のしようがない問題なのかもしれない。
一方でこれからも新アイドルが来るかもしれない。さらには声付きで来るかもしれない。というかまた行き詰まったら出すと思うのが自然とも思える。
これだと自転車操業開始じゃないかという意見も出るが、新キャラ加えないで回るコンテンツなんてねーよ。ポケモンやアンパンマンやサザエさんだって新しいキャラ出てきて数十年やってるわけで・・・こうなることは最初から決まってきたんだ。
3 持続可能なコンテンツを目指して
シンデレラはもう9年目、そろそろ考えていっていい頃なのでは。
去年の時点で自分は1年後のシンデレラ(=今)のために新アイドルを投入したといいました。そして7人を1年間で消化するつもりもないだろうと、ただこれからも追加アイドルは来るはずである、ある意味自転車操業なのは否めないので出すしかない。
これから起こってくるだろう話
A 新アイドル登場可能環境では以前とは大きく思考が異なっていく
- 現状環境で埋めきれない部分があった時に既存のアイドルを回す以外に新アイドルを投入するという選択肢が出て来る。
新アイドルというのは魔法のカードに近い部分があり既存のまだ伸び切らないアイドルと比べて、完成されてなくて、新時代的で、個性的、空いている所を埋められる強すぎる利点がある。
人気面においても現行の上位メンバーが声ついた世界ならば声さえなければそこそこの順位には行くことは難しくない。
同じボイスのラインの中では、仮に新アイドルくじと総選挙で誰かに声付けるを天秤にかけたときに、新アイドルくじ引きたいと考えるようなるかもしれない。
それでなくても新アイドル掘り下げてくれという気持ちは多くのpが持っているのでバランスを取るのは難しそう。
B アイドルのキャラ付け、個性つけが増えるに従って起こる話
これは本家アイマスで起こった話であいつらみんなパッションじゃね?という話題ではなく、掘り下げるにしたがってモノカルチャーなキャラでも肉付けが行われるに従って起こることにある。
いろいろな個性が入って別々なのだけど、いろんなことができることで使い勝手が均一化してきてしまうという状態。
(シンデレラの場合は最近はみんながトップアイドルを目指しているわけでないような流れが多少あったり。目標があって達成すればいいタイプもいるので)
あとは何でもできるやつが増える、便利になる中で使うのって有名だったり人気あったり関係性を多く持てるアイドルじゃね?という固定化。これだけの人数いるけど少ない人数で不便なくなってしまう。
例を言えば、Cuで起こってたみく菜々幸子杏いればネタ全部回せるが全属性で起こる。別のアイドル使ってもなじみのメンバーでないとウケない。という状態。
C モバマスが終わるという話
すぐではないですが、近い将来終わるのは避けられないと思います。
これが起こった時の影響は新アイドルの比ではないわけでコンテンツの提供内容の減少という事態に初めて接することになる。
多くの人がデレステは100人以上のアイドルを回すコンテンツとしては適していません。というか数裁けるモバマスが異常なわけで他にもほぼないといっていい。
声優とか舞台とかで動かせたとしてもゲーム空間上で回すことは難しい。どんな形態をとるにしても1つの転機になるはず。
正直想定できない方向に進むのかもしれない・・・という怖さを感じる。
終わりに
多分ですが5年先も続いていると思いたい、運営が賢ければ自らを痛めるようなユーザーの過大な希望を聞くこともないし、暴走してユーザーにそっぽ向かれることもないはず。
なるべく多くのPとアイドル(全員でない)をうまく運用していってもらえればそれ以上は言うことがないのが自分の思う所である。